思えば一人暮らしを20数年という長い期間、不健康な生活習慣を繰り返した結果、胆嚢にできてしまった原因物質「胆泥」(たんでい)。
間食による脂質や塩分の取り過ぎ、運動不足、水分補給の不十分な摂取量を経て病気へのカウントダウンにつながる事を身を以って体験した。
胆泥とは石の塊になる前の状態であって、必ずしも腹痛などを発症するとは限らない物質だ。代表格の胆石であっても同じで、四十代なら誰しも蓄えていると言っていい。
ただ、これが胆道を塞ぐ形になると厄介だ。胆汁が総胆管に行き届かなくなるので、胆嚢がヘルプサインを出してみぞおちから脇腹にかけてじんわり且つ鈍器で突かれるような激痛が走る。つい先日までの私がそうだった。
水分量を基準以上に確保し、カロリーや塩分、脂物摂取をも控えて胆嚢の働きを上手くコントロールすれば、今回の病気を防げたかもしれないのだ。
ただこれが知らぬまま成功していても、胆石を蓄えやすい要素を持つ人は要注意。先出のような生活習慣をもっていると、比較的やせていてもお腹周りが常に張っているようであれば可能性は大いにあります。
心当たりのある方は早めに医療機関で胆石症の超音波検査、またはCTスキャンなどをしてもらうと安心です。
紆余曲折を経てようやく胆嚢摘出手術と相成った訳だが、今回こんな私に病院と行田消防本部から意外な感謝状が贈られたのだ。
それは救急救命士の気管挿管実習に対する礼状だ。日常生活のなかで普段、社会貢献をしたいと思っていてもなかなか出来るものではない。
無事故の感謝状が地区の交通安全協会で渡されて以来、人生で二度目の感謝状ではなかろうか。
手術の前に麻酔科医から書類を渡され全てのページにサイン。救急救命士の実習があるのは分かっていたが、感謝状などいただくなど想定もしていなっかた。
病院側と消防団の実習協力を拒む理由は特段見当たらないし、この身体で社会貢献できるのならば、次回も協力させていただこうと思う。
それはさておき、緊張する手術の話に戻ります。手術室へは徒歩で移動していざ手術台へ。テレビで観る機材そのものがずらりと並ぶ。
「ピコーン、ピコーン」心拍数を計測するリアル感がたまらない。台の上に横たわる前に病衣を脱がされ、紙パンツを残してあられもない姿になった。
スポットライトを浴び、手脚を固定されると麻酔の準備が開始された。点滴口から薬を口元から笑気ガスを吸わされるとものの一分も経たないうちに気を失った。
それからしばらくして病室へ。事前の告知通り、正味2時間ほどで手術は終わった。
吉報(手術成功)を医者から聞いた実父は忙しさの余りにそそくさに帰宅。母親を二十歳の時に亡くした私は連れ添う伴侶もいないので、これからはいつものように一人でこなしていくことになる。
傷口は腹腔鏡手術のため、穴を四カ所開けられただけで済んだ。29日の朝10時に始まった手術だが痛さは翌日の夜まで断続的に続く。術後の夜は備え付けの機械がうるさく響き、寝られず終いであった。
事後の私は喋ることもままならない状態で看護職の方に色々と心配をかけてしまったようだが、現時点での状態は食事も美味しく摂れている。
あとは体力次第といったところで、局部的な痛みさえなくなれば復帰も近くなるだろう。負の生活から少しでも早く脱却できることを願って止まない。

