人間の脳、同時に情報処理できるのは2つまでが限界か
アメリカの科学誌「サイエンス」によると、人間の脳は同時に2つ以上の課題を処理しようとすると能力の限界が訪れてしまうことが機能的MRIを使った実験によって分かりました。
フランスの研究チームが被験者に対して脳内スキャン検査を行ったところ、一つ目の課題に対しては脳の前頭葉が左右活発に動きます。次に二つ目の課題を同時に行なったところ、左側の前頭葉が「メイン」の課題を行なっており、右側が「サブ」の課題を行なっていたといいます。
さらに三つ目の課題をこなそうとした場合は「メイン」と「サブ」いずれかの課題をやめており、三ついっぺんに"お片付け"とはいかなかったようです。さらには止めていた課題を再び開始したとき、手順などを通常の二倍以上も間違えてしまうことも分かりました。
パリの国立衛生医学研究所のシルヴァン・シャロンさんとエチエンヌ・コーチリンさんは「左右の前頭葉は普通、相互に連携して一つの目的のために働いている。同時に二つの事をやりだした場合は、左右別々の前頭葉が働く。今回の調査結果から、人間の前頭葉が正確に機能するには同時に二つまでの課題が限度だと示唆していた」と科学誌を通じメッセージしています。
10人の話を聞き分けるという伝説を残し、日本の一万円札と五千円札に長い間君臨していた「聖徳太子」...記憶力が他人より良くても二つ以上同時にこなそうとすれば、高い確率で間違いが起きてしまう、というこの現実をインテルやAMDのコンピュータたちはパソコンの中で「ニヤリ」とほくそ笑んでいるのかもしれません。