重粒子線で切開せずに「がん治療」する施設が群馬県にオープン
現在、がんの治療方法の最も有力な候補として注目されている重粒子線(炭素イオン線)治療---高度な先進医療としてまだ数えるほどの施設(千葉市稲毛区/放射線医学総合研究所・兵庫県たつの市/兵庫県立粒子線医療センター)にとどまっていますが、このたび群馬大学の重粒子線医学研究センターにて患者の受け入れを開始しました。
重粒子線医学研究センター→http://heavy-ion.showa.gunma-u.ac.jp/
前立腺がんや頭けい部がん肺がんなどを対象としており、今年度の受け入れは50名。この施設では将来的に治療対象を拡大し、県内外から年間で600名程度の受け入れを目指しています。
重粒子線治療は従来の放射線治療に比べ、がんの病巣を高い精度で破壊できるのが特徴です。
がん治療でイメージする「切除」は必要なく、かつ体にメスを入れない画期的な手術によって正常な細胞を傷つけないため、副作用の少ない治療方法として注目されています。
群馬・前橋市に日本では3つ目となる重粒子線治療施設として平成19年に着工し20年に施設が完成。国の先進医療(
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/index.html)として平成22年度初頭に厚生労働省から認可されたことにより、治療費(314万円)以外は保険適用の対象となりました。
痛みのないがん治療によってQOL(クオリティ・オブ・ライフ≠生活の質)の向上が期待される重粒子線治療は、現代人の死因トップといわれる悪性腫瘍(がん)の特効薬として、今後ますます期待が高まることでしょう。