「やったラッキー、間に合った」・・・ブラビアを手にしてから数日経とうとしている今の正直な感想である。7月1日の予約から一月経とうとしていた7月28日に突如としてXデーはやってきた。
何せ私はアナログ世代ど真ん中。人生で初めての薄型液晶デジタルテレビ、それもLAN環境を整えるだけでインターネットができてしまうテレビなんてすごすぎるではないか。
「今予約しても8月の中旬以降になります」・・・そんな店員のつれない返答でヤキモキしていた最中、ソニーがキャンペーン応募のタイムリミットに感付いて急きょ増産してくれたのだろう・・・7月末日までの無線LANキャンペーン応募に間に合うかの瀬戸際。それも公休日(単発)の午前中に到着の一報が来たことに驚きを覚えてしまう。運がとてもよかったし本当にラッキーとしか表現のしようがない知らせだ。
このことがいい方向に響いてくるか分からないが、少なくとも今有線LANケーブルをつないで必死にブラビアのネット機能を理解しようとしている私にとっては追い風になっていくことだろう。
ブラビアを買うとUSB無線LANアダプター(7980円相当)がプレゼントされる・・・こんな情報を知ったのが予約日の夜。地デジ化難民にはなりたくないと意を決して家電量販店のコジマに向かうも、私が購入を決めた実機は在庫がなく、あいにくメーカーでも生産が需要に追いつかず逼迫(ひっぱく)中。当機に限らず、人気のある液晶テレビは相次いで発注が舞い込んでいるといい、店頭でも全体的に品薄状態であった。
喜び勇んで購入店に駆けつけたのはXデー当日の午後。今まで苦楽を共にしてきた三菱電機製の25型ブラウン管テレビを引き換えにしての入店だった。
地上放送のデジタル化で「無用の長物」化したこのブラウン管テレビ。家電リサイクル法に基づく費用負担は、扱い店持込の場合で2835円(16型以上)だ。出張で引き取り依頼の場合ではさらにこの数倍以上の追加費用が発生するらしい。
安アパートの二階から一人で電器店へ運ぶのに宵ではなかった25型ブラウン管テレビ。この目方のごとくずっしりと重くのしかかったリサイクル費用だったが、この費用負担で私たちの地球保全につながるものであれば安いものではなかろうか。
諸々の手続きを済ませて軽自動車でブラビアをテイクアウト。梱包されていた32V型の長さが気になったが、車内へ入れてみると思ったよりも小さくて軽の後部座席にすっぽりと収まった。
大汗をかきながら運び出した25型ブラウン管テレビに比べ、液晶テレビは32型といえど軽々と持ち上がる。梱包されているダンボールに手に提げる「取っ手」が付くほど目方は軽かった。
室内での組み立てはさほど気にならなかった。しかし、機械音痴や一人で作業する場合は取り扱いに注意しなければならない。手持ちのプラスドライバーや取付金具の一撃で液晶テレビを傷つけるおそれがあるからだ。
比較的大型のテレビは土台がついていない組み立て式のため、本体の向きに気をつけながらディスプレー部を倒さないよう一工夫が必要である。
同軸ケーブル(アンテナ線)を取り付けるも、アンテナ線が地デジとBS/CSパラボラの混合式の場合は分波器(2千円程度)が必要になる。ただ分波器を一つ買ってもそのままではつながらないので短めの同軸ケーブル(500円程度)が一つ必須になることを知っておきたい。
そしてブースター電波増幅器。電波の受信が弱くブロックノイズがひどい場合は必須となるが、決して難しい作業ではなく、電源さえあれば誰でも簡単に取り付けられるものだ。アマゾンや楽天、ヤフーショッピング、電気店やホームセンターなどで一万円以下で販売されている。
メーカーの如何を問わず、この体積からして5万円という価格は安かったか高くついたかはさておき、思ったよりも32V型は華奢なボディである。
この製品の特長であるLEDバックライトはちょっとした高級感を漂わせるほどきれいな画面を演出してくれている。さらにインターネット系サービス(スカイプやユーチューブ、ツイッターなど)をこなす能力はこのボディのどこに存在するのか。
[HDMI入力端子]×4(側面:1、 背面:3)※ブルーレイレコーダーなどと接続
[D5端子]×1(背面)※対アナログ系デジタル機器対応端子
[USB端子]×2(側面)※USBハードディスク、USB無線LANアダプターなど
[LAN端子(100BASE-TX/10BASE-T)]×1(背面)※インターネットケーブルなど
[ビデオ入力端子]×1(背面)※アナログ系(VHS)機器など
[PC入力端子 D-sub15ピン×1(側面)※パソコンのモニターなど
(音声:ステレオミニ)]×1(背面)※イヤホンなど
[光デジタル音声出力端子(AAC/PCM/AC3)]×1(背面)※アンプ系スピーカーなど
こんなに多くの端子をそろえるので何が何だか分からなくなりそうだが、少なからず将来にわたってアナログデバイスをつなげなくなる心配はなさそうだ。
まずインターネットを試してみた。放送の画面横に表示されるツイッター、ニコニコ実況などさまざまなアプリケーションソフトがあってどれも魅力的なものばかり。今後テレビ離れした世代を戻す意味で、楽しさを演出するこのデジタル融合技術は必須となっていく機能であろう。
このようにパソコンに近づいた感のあるテレビ「ブラビア」においては正直、巧みな技術力で他社を一歩リードしている感がある。リモコンの操作感に改良の余地はあるにせよ、今考えられるデジタルテレビの可能性「全て」を取り入れたのは本当にセンスがよくすごいと感じた。

