自動車を所有する人にとって、クルマ選びに最も必要なものは・・・これは人それぞれで細かく意見分かれるところだが、アクセルとブレーキ・ギアシフトによるストレスのない減加速、クルマの取り回しやハンドル類の操作性、運転席から見た車外の視認性は最も重要な項目であり、自称プロドライバーにとっては基本中の基本で譲れない部分である。
先日、旅行先で日産マーチを借りて山道の多いところで使ってみたが、最近のコンパクトカーは加速もよく、およそ25年前に非力な1500cc(ランサーフィオーレ)に乗っていた時とは違って格段に進歩したと思う。
慣れないクルマを動かすとき、運転席から見るフロントの長さと車幅感覚は重要だ。幸いにしてマーチはコンパクトカーに属しているのでボンネット周りは小さくて取り回しは楽だった。
カーナビによる距離優先で狭い道に入り、対向車と遭遇したとしてもこのクラスなら何とか切り替えしができるし、ドアミラーも見やすいとは決していえないが日本車によくある電動ミラー(格納式)であった。車幅に関しては運転中、乗り慣れたクルマと錯覚することがあるので気をつけなければならない。
しかし、消費をできるだけ抑えたい者にとっては特に問題がないわけではない。それは云うまでもなくガソリンの燃費に関するものである。
ガソリン1リットルで走れる距離はこのクラスで15キロと換算してもおよそ140円(2011年12月の全国平均)はかかってしまう。滞在先で300km走行するとなると、単純計算だが燃料だけで2800円使うことになる。
普段慣れた道路を走る自家用車に目を向けてみる。ここで最も重要なものといえば間違いなくガソリン消費に関するものだ。元手となる車両の価格も重要なポイントである。
昔と違い、クルマの燃費はだいぶよくなってきている。しかし、高止まりしているガソリン価格の変動に毎日一喜一憂するのはつらい。交通網が発達している大都市以外に居住し、クルマをなかなか手放せない人にとっては、この先どのようにしてガソリン消費をはじめとする必要コストを抑えることができるのだろうか。
トヨタ自動車は最近、169万円という低価格で世界トップの低燃費を掲げた次世代コンパクトカーを発売した。新型ハイブリッド車「アクア」の誕生である。
量産ハイブリッドカー先駆者であるトヨタは今回、バッテリーなどのハイブリッドシステムの小型化プラス軽量化、イコールして燃費に関する高効率化に成功した。
燃費計算で最も厳しいとされる「JC08モード」でもガソリン1リットルあたり世界トップの走行燃費35.4kmを実現し、さらにエントリーモデルの車両本体価格を169万円とするなど、クルマに関する消費を抑えたい人にとってはまさに至れり尽くせりの内容だ。
無駄な贅肉をそいだかのような都会的でスタイリッシュなボディに、クラストップの室内空間が特徴。モーターのみで走るEVドライブを可能にするなど、研ぎ澄まされた加速感や小型車ならではの取り回し(最小回転半径4.8m=軽四駆と同じ)を楽しむことができるという。
通勤や通学、買い物に行くだけ使うにしても距離を走る人にとってはハイブリッド車は外せない。軽自動車の燃費と比べてみてもハイブリッド車の方が現状では勝っているし、一年間の税金や保険料、車検時にかかる諸費用も、燃費を含めたトータルコストではさほど変わらなくなる。
ハイブリッド車は乗る人にとっては難しくないし(むしろ分かりやすくて簡単)、価格面での敷居は既に低くなっている。私はこのクルマ「アクア」誕生をきっかけにして、買い換えるとするならばこのクルマか、EV(イーブイ=コンセント充電の自動車)とHV(エイチブイ=電気モーター付きガソリン車)のいいとこ取り「プリウスPHV」、軽クラスの電気自動車のどれかになるだろうと今考えている。

