80年代のアイドル全盛時代を謳歌し尽した我々にとって、なじみの深い秋元康さんが作詞したAKB48の「風は吹いている」。
震災後のメッセージソングとしてヒットしたこの曲に特別な感銘を受けた人は少なくないはずだ。
その当時、おニャン子クラブに在籍していた人気メンバーの高井麻巳子さんと"職場婚"した彼にジェラシーを抱いたおニャン子ファンは計り知れないだろう。
しかし、非凡だった彼の才能が時を経て日本における音楽界の歴史を塗り替えてしまうとは・・・。複数の芸能事務所と一体となり、チームとして一致団結して個人を売り出す手法はとても合理的であり新鮮である。
本来の作詞家にはとどまらず「アイドル事業」の総合プロデューサーとして見事なブレイクヒットを飛ばした彼の手腕には尊敬かつ脱帽せざるを得ないところだ。
テーマを戻しこの映像をみると、以前のAKBにありそうな"うら若き乙女たち"の世界を消し去った異彩を放つパフォーマンスで圧倒される。
PVでの衣装とメイクを見ると、彼女たちのトレードマークが消えており、誰がいるのかも判別できないほどミステリアスだ。
多人数ながら一体感を演出し、情熱のこもった歌詞と、神秘的で美しいダンスパフォーマンスによって視聴する私たちのハートに訴えかけてくる。
例えば「どこかに神がいるなら、もう一度、新しい世界をこの地に拓かせてくれ」というフレーズ。
震災後のがれきと荒野を記憶している私の心にはとても響いてきて涙することもあった。もしも自分が愛する地元で被災したとしたら、とてもじゃないが立ち直れそうもないだろう。
難局を幾度もなく乗り越え、それでもへこたれず前向きに「生きる」という強い気持ちで生活していらっしゃる方々への応援は、私のできる限り、これからも定期的にさせていただこうと思います。
日本国民すべての人たちが風化させることなく、勇気をもって被災地の復興のための支援をこなしていけば、難しいとされることでもきっと不可能ではないはずです。

