アメリカのABCテレビは先般、タンパ大学(フロリダ州)のジェイコブ・ウィルソン助教授らによるスポーツ関連の研究結果を発表した。
ウィルソン助教授は10人の中長距離ランナーに、筋肉が回復するといわれる「中2日」を空けてもらい、交互にストレッチ「あり」と「なし」とでランナーに走ってもらったという。
1回につき30分走2本を基本にし、最大酸素摂取量(※VO2max)の65%をキープしながら消費カロリーを測定。2本目は30分内にできるだけ長い距離を走ってもらった。
その結果は、ストレッチ「あり」の時が「なし」の時よりも消費カロリーが5%多かった。さらに走行距離においてはストレッチ「なし」の時のほうが「あり」の時よりも平均で3.2%遠くまで走っていたという。(産経EX・2010.10.27記事より)
※単位時間内に体内の組織が酸素を取り込む最大量の数値。この数字をキープすることでエネルギーを多く生産できるため、疲れにくく長時間・高負荷の運動が可能になる。
なおこの紙面では選手レベルの話としてストレッチを行うことで故障が少なくなるという通説も、実験結果を交えながらやんわりと否定していた。
日頃から行っている練習だからといって無駄な動きをさせられるのもおかしくなる・・・目的なしに淡々と行うストレッチにも違和感が発生するだろう。要は無駄な動きで筋肉を痛めることなく、目的意識をしっかり持って科学的なトレーニングを取り入れるべきなのだ。
我々が部活でやらされていたトレーニングの定番「うさぎ跳び」は、実は効果がなく運動生理学的にひざや周辺の筋肉に負担がかかるということで、今は選手の運動メニューとして行われていない。
何が正解で何が間違っているのか...我々が知っている昔からある「常識」は、はなから信用していいものが大半だろうと思う。しかし全くの誤りだったということもひょっとしたら存在するのではないか...。
我々人間は、何気ない行動を起こす前に考えるクセを付けたほうがひょっとしたらいい方向に向くのかもしれない。

