観光や投資、貿易、政策分野における可能性を示すカントリー・ブランド・インデックス(C・B・I)で、2010年の日本の順位は総合評価で六位にランクされました。一位は冬季オリンピック・イヤーだった開催地・カナダ、二位はオーストラリア、三位はニュージーランドでした。
世界的な広告会社インターパブリック・グループのフューチャーブランド(ニューヨークにあるブランド・コンサルティング会社)が行った信用度のある独自のランキング付けです。
同社は2010年のC・B・Iを編さんするに当たっては1年に1回以上、ビジネス・観光で海外を旅行をする五大陸の消費者3400人に、対象102カ国の観光の魅力や生活の質などについてインターネットで意見を求めていました。
これに付加する形で各国の専門家の見方やブランドエクイティ(資産価値)といった情報を組み入れてランク付けを行っています。
日本は全29カテゴリーのうち「最先端技術の普及」、「製品・サービスの質」、「ナイトライフ」、「ビジネスを始めたい国」、「会議開催のふさわしさ」、「独自性のある文化」の6つの項目で首位になったそうです。(7位だった2009年調べ)
毎年のように日本がランクアップしている背景には、昔からあった国の独自文化に対し未知なる底力があったこと、自然や文化遺産を破壊することなく保存運動に力があったこと、そして現在のクール・ジャパンといわれる唯一無二のサブカルチャーが功を奏しているのではないでしょうか。
国のGDP(国民総生産)世界第一位のアメリカが四位、永世中立国のスイスが五位、七位は高級ブランドで有名なフランス、八位に携帯電話のノキアの本部フィンランド、九位に近代サッカーの母国イギリス、十位には通信機器メーカーのエリクソンの本部があるスウェーデンという順位付けの中にいる我が日本は十分に誇れる位置に存在するでしょう。
私がこの世に生を受けた1960年代後半から、アメリカに続きGDPで世界第二位を確保していた「先進国・日本」が去年、めざましい経済発展を続ける中国に抜かれ三位になったという事実が先日になって明るみになりました。
日本と中国との人口比率で太刀打ちできないと分かりきっていたはずなのに...少し前まで一憂していたことがまるで嘘のような感覚です。
このブランド・コンサルティング会社の発表がどのくらいの影響力をもつのか分かりません。記事を載せたウォール・ストリート・ジャーナル日本版によると、一位に輝いたカナダでは少なくともカナダ観光局の間で大変な喜びようだったと伝えています。
何はともあれ世界の中のベストテン入りは、自分のことのようにうれしい...民間の研究調査機関が発信したニッポンのブランド力評価でした。

