産経児童出版文化賞大賞に輝く「ぶた にく」...これが現実だということを改めて思い知る

trendyneo43.pngこのかわいい子豚がやがては食肉となり、我々の生きるために必要な"生命の源"となる。お米や野菜は植物なので、どうすれば育ちやがて実っていくのかは誰でも知ること。でも、牛の肉や豚の肉、鳥肉がどうやって食卓へあがるのか。タイトルにあるとおり、豚の一生がこの本でわかるような仕組みになっている。
この世に生を受けた子豚たちはお母さん豚のお乳に恵まれてすくすく育つ。肥育される豚の餌は我々人間が贅沢にも残してしまった残飯だ・・・人間が残したものを豚たちは喜んで食べ、生まれてからわずか10か月で出荷されて商品化、そして良質の栄養源である「ぶたにく」となっていく。
昨年の1月に発売された児童向けドキュメンタリー写真絵本「ぶた にく」。写真家の大西暢夫さんが、鹿児島市にある福祉施設で大切に育てている豚を3年かけて撮影した。
飼育されている豚がどの様な行程を経て食肉となっていくのか、子供の視点からもよくわかるようになっている。一見ショッキングな写真が何ページにわたって掲載されているようだが、これを見ずして人間たちの食肉文化を語られるわけがあるまい。
豚の生い立ちから食肉になるまでには、人間たちもそうだが豚たちにもいろいろたくさん手間ひまがかかっているであろうこと。この行程を経て育てられた豚によって人間は収益を得られること・・・こんなことを思ったら、豚たちの子育ては一体何だったのだろうと、ふと考えさせられる。
小学館児童出版文化賞、そして今年の産経児童出版文化賞大賞をあわせて受賞した作品でもある。子供たちと一緒に鑑賞してみると、大人でも溜息をつくほど奥の深い写真絵本となっているようだ。

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